Thursday, October 20, 2022
米国の家庭医であったマイヤーズ医師が始めたもので、この点滴で喘息やうつ病など多くの患者を救っていました。1984年マイヤーズ医師は亡くなられますが、「マイヤーズカクテル」と名付けられたこの点滴は多くの医師に受け継がれ、今や米国の代替統合医療では定番の点滴療法となっています
マイヤーズカクテルはマグネシウム、カルシウム、ビタミンB群、ビタミンCといった人間の体の中に元々ある分子(栄養素)のみで構成されます。10~30分の静脈注射により、急速にビタミンやミネラルの血中濃度を上昇することで効果を発揮します。
マイヤーズカクテルの柱をなすマグネシウムはカルシウムのブラザーイオンであり、両者は密接に影響を与え合いながら働いています。
カルシウムの細胞内の流入により細胞は収縮します。そのカルシウムの流入をコントロールしているのがマグネシウムです。
そのためマグネシウムの不足によりカルシウムの細胞内の流入が調整不能となります。そうなると細胞は収縮しっぱなしとなります。
身体各部にそれが起こりえます。
こむらがえり、肩こり、頭痛、血圧上昇(血管平滑筋の収縮)、気管支喘息(気管支平滑筋の収縮)、不整脈(心臓の筋肉の収縮)、ホルモン過剰分泌(内分泌細胞の収縮)などがマグネシウムと関係していると考えられます。
マグネシウムは粗塩には多く含まれていますが、精製塩には含まれません。塩分の過剰摂取により尿中排泄が増加します。またストレス、飲酒などによっても尿中排泄は増え、マグネシウム不足を招きます。エストロゲンの過剰でも体内マグネシウム不足が生じます。
マグネシウムは心臓を含む筋肉に局在しており、これを補うことでさまざまな臨床効果が期待できるのです。さらにマグネシウム単独より他のビタミン・ミネラルを加ええることで、よりよい効果が得られることがわかっています。
疲労回復に有名なのがビタミンB1を用いたいわゆる「にんにく注射」ですが、、マイヤーズカクテルにはビタミンB1以外に多くのビタミンやミネラルが使用されているため、より高い効果が期待できます。
精神科医・CBDの専門家
専門は精神科。しかし精神科の専門領域に限らず、さまざまなアプローチで患者の疾患と向き合い診療にあたっている。
西洋医学だけでなく、東洋医学の漢方や鍼灸治療、オーソモルキュラーと言われる栄養療法、また近年注目が集まるCBDオイルを活用した治療など、幅広い治療法に精通する。